
MOPラボ~業界特化福祉編~
- 黒部市社会福祉協議会一般社団法人SMARTふくしラボ社会福祉法人西春日井福祉会
今回の「MOPラボ~業界特化 福祉編~」では、黒部市社会福祉協議会 小柴徳明氏、社会福祉法人 西春日井福祉会 奥原剛志氏をお招きし、現場で実際に起きている課題や取り組みについてご講演いただきました。
本イベントは、社内全体で福祉業界への理解を深めるとともに、よりお客様の実態に即したご提案ができるようになることを目的としています。
登壇者 ご紹介
黒部市社会福祉協議会&一般社団法人SMARTふくしラボ
小柴 徳明さま
社会福祉法人西春日井福祉会
奥原 剛志さま
「MOPラボ~業界特化福祉編~」の様子を一部ご紹介
1、介護・福祉業界の実態
冒頭では、「福祉とは何か」という根源的なテーマからスタートし、実際の福祉現場が直面する課題や今後の展望について、非常に濃密な内容を共有いただきました。
なかでも、慢性的な人手不足が業界にとって深刻な問題であることが、具体的な数値とともに紹介されました。
■ 2030年まで介護需要は増え続ける
■ 有効求人倍率が非常に高い(全職種1.31倍に対して、社会福祉の専門的職業2.88倍)
■ 特に訪問介護/看護やデイサービスのニーズが高まっている(有効求人倍率:ヘルパー14.92倍、施設介護員3.90倍)
■ 入居型施設を大きく一つ作るというよりは、10人定員の小さな拠点を数多く運営していくようなスタイルを求められている
■ 小さな各拠点ごとに、PCを買って管理業務を行い、給与支払いや労務などの人事業務をしなければならなくなっている
また、近年では大規模施設よりも、10名規模の小規模拠点の運営が求められており、それぞれの拠点ごとに管理業務や人事労務を担う必要がある現状も共有されました。
このような状況により、本来業務に集中すべき専門職人材が事務作業に時間を取られてしまうという、現場の矛盾も浮き彫りになっています。
この課題に対する一つの解決策として、小柴氏が立ち上げたのが「SMARTふくしラボ」。
地域単位での連携・業務集約を通じて、福祉団体と業務効率化を支援する企業(例:jinjerなど)との橋渡しを行う取り組みが進められています。
2、社会福祉協議会へのシステム導入について
後半では、小柴さんと奥原さんに、システム導入の背景や現場での変化についてご紹介いただきました。
福祉の現場では、職種や雇用形態が多様で、総務・労務などの管理業務が非常に複雑化しているという課題があります。今回のワークショップを通して、そうしたリアルな現場の声に触れることができ、参加者も「うちのお客様でもまさに同じ話を聞いたことがある」と共感しながら、熱心に話を聞いている様子が印象的でした。
最後に
今回のMOPラボでは、福祉の現場で実際に活躍されているお二人から、生の声とリアルな課題感を共有いただくことで、参加者一人ひとりが「福祉業界への理解」を深める貴重な機会となりました。
jinjerが今後さらに福祉業界への価値提供を広げていくうえで、現場に寄り添う姿勢と、業務の最適化を丁寧に支援していくスタンスが重要であることを、改めて実感できる時間でもありました。
jinjerでは今後も、社会福祉の現場に寄り添いながら、デジタル化の第一歩を後押しする存在であり続けたいと考えています。